加藤大智

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ビル・エバンス タイムリメンバード

今話題のドキュメンタリー映画、「ビル・エバンス タイムリメンバード」を見てきました。ビル・エバンスは僕がジャズを始めて一番最初に聴いたピアニストでした。それ以来特別な存在であるエバンスのドキュメンタリー映画が公開するとあっては見逃す訳にはいきません!エバンスと縁のあるミュージシャンや家族などの貴重な証言からエバンスの人柄、音楽に対する想いなどが赤裸々に語られています。なかでもエバンスの兄の存在や家族をとても大切にしていたこと、名曲、Waltz for Debbyのモデルとなった姪のデビィさんのインタビューがあったこと、ポール・モチアン、ジム・ホール、トニー・ベネットなどのエバンスと長年共演したミュージシャンの話はとても貴重でした。間違いなく当時のジャズシーンのメインを駆け抜けたエバンスは必ずしも順風満帆な人生では無く、スコット・ラファロの事故死や彼女の死、そしてドラックとの関わりを断てなかった事など波乱に満ちた人生でした。それでも演奏することをやめず、常に音楽を考えていく姿は感慨深いものがありました。死の数日前にトニー・ベネットにかけた電話の中で「美と真実だけを追求し、他は忘れろ」という言葉はとても強烈でした。多くを考えさせられる映画でした。是非多くの方に見ていただきたいと思いました。また明日から改めて音楽と向き合いたいと思います。